佐々木俊尚「ネットvs.リアルの衝突 誰がウェブ2.0を制するか」(文春新書 ISBN:4166605461)

図書館本、読了。
「グーグル 既存のビジネスを破壊する」(ISBN:4166605011)の著者の次著。でも、図書館では「グーグル」ほど人気なくて、予約待ちなしで簡単に読めた。
前半は、「Winny裁判」についての記録。ソフト開発時点では、「既存の著作権の概念をぶっ壊す」とイデオロギッシュな発言をしていたソフト開発者が、裁判では「不正利用されるつもりはなかった。あくまで技術的興味から開発した」という証言に終始するのに、落胆する著者。
そして、後半は、オープンソースからドメイン名、デジタル家電へと、ネットVSリアル、そして国家間の覇権争いがおこる現状を、丁寧にまとめている。


前半はスゴクおもしろかったが、後半は「きれいにまとめた」という感じ。前作の衝撃力に比べたら、ちょっと落ちる内容。