私が一番好きな作家 小野寺誠さんからファンレターの返事が来た!!! すごく嬉しい。

1月はじめに、私のフェイバリット・ライター、小野寺誠さんに、小野寺さんが執筆している広報誌経由で、ファン・レターを書いた。
で、もう1ヶ月以上も返事がないので、あきらめていたら、今日帰宅したら返事の手紙が届いていた。すごく嬉しい。「引越し」でドンヨリとしていた気分が、すっかり晴れた。なんか楽しい、嬉しい、楽しい、嬉しい。


私信だが、ネット上にアップさせてもらっても、差し障りないような内容なので、ご本人の承諾得ないままですが、全文引用させてもらいます。(括弧の中は私の注)

寒中お見舞い申し上げます。
お便りをありがとうございます。また、私の古い本を読んでいただき、恐縮します。
ご存知のような経緯で、私は「あの夏、フィンランドで」以来、若干の雑誌原稿以外、筆を断っておりました。いくつかの出版社や映像関係の以来も約束を反故にしてしまい、信用もなくしてしまいました。そのうち、忘れられた人となり、いつ、どこにいるかも分からない気楽なバックパッカーとなりました。仕事に関係なく、しばしば旅にでます。今も、タイの北辺をぶらついて、帰ってきたところです。そんな訳で返事が遅れましたこと、お詫びもうしあげます。
昨年の秋、たぶん20年ぶりぐらいで、フィンランドを訪れました。ちょっとした用事があったからでしたが、結局、二ヶ月ほど滞在しました。昔の知人が私をよく覚えていてくれて、歓迎してくれました。数少ない”本物の”ペリマンニ楽師とバイオリンを弾きあったり、ジプシーの家に泊まったり、雪が降り出したのでさすがにラップランドまでは行けませんでしたが。フィンランド語も、けっこう覚えていて、自分はかなりあの国にはまりこんでいたのだと認識したくらいでした。
お手紙にあった白夜ツアーのガイド云々というのは、私は存じません。(これは、私がGoogleで検索して、以前出てきた情報だったのだが、その後、検索しても出てこなかった。なんだったのだろう)
また、青春時代の記録というのは、もし著作を続けていたら、たぶん、辿り着いたろうと思いますが、今となっては出してくれる版元もないでしょう。(これは、私がファンレターで「小野寺さんのフィンランド以前の、青春時代のことを書いた本を読みたいです」と書いたことに対する返事)
東京タワーが建つころの六本木に出入りしていた貧しい少年時代の、ロマンチックで、泣けるような思い出は、たぶん小説のテーマにはなるでしょう。
今年も、春先からたぶん、老いという重いザックを背負って、中央アジア方面への旅に出る予定にしています。
では、どうも失礼します。奥様にどうぞよろしくおつたえください。(これは、私が妻に出会って、最初に薦めた本が、小野寺さんの「白夜の国のバイオリン弾き」だった、と手紙に書いたため)


67歳でいまだに「バックパッカー」。すごい人だ。
青春時代のことについて、著書に残されるおつもりないんであれば、病気治った後、ビデオカメラ持参でインタビューに行こうかなあ。