出演:ライムスター・宇多丸/石橋春海(『封印歌謡大全』(asin:4861990661)著者)
- ヴィック・マックスルウェル楽団「夢さりぬ」 服部良一の偽洋楽
- 淡谷のり子「別れのブルース」 「暗いムード」がNG
- 渡辺はま子「忘れちゃいやよ」 エロ
- 守屋浩「檻の中の野郎たち」 練馬鑑別所の「練鑑ブルース」の曲使用
- 渡哲也「関東流れ唄」 ヤクザ歌
- 加山雄三「ビッコの子犬」 差別用語
- 岡林信康「手紙」 部落問題
- つボイノリオ「金太の大冒険」 下ネタ
- 梅宮辰夫「シンボル・ロック」 同上
- 海援隊「ブラック・マジック・オールド・マン」 税関のポルノ雑誌墨塗りを揶揄
- 畑中葉子&ビートたけし「丸の内ストーリー」 歌前の前説が、愛人のOLを妊娠させたタケシ課長の、でたらめなイイワケ連発
- 頭脳警察「銃を取れ」 アルバム発売の前年に浅間山荘事件
- 克美しげる「8マンのテーマ」「さすらい」 愛人を殺害した歌手
- フランク永井「返しておくれ、いますくに」 吉展ちゃん誘拐犯に呼びかける歌
- 村上幸子「不如帰」 1988年の天皇闘病時で、歌詞中の「血を吐く」という部分が問題視
- RCサクセション「サマータイム・ブルース」 原発批判
いやー、よく、できた、素晴らしい番組だった。「評判よければ、第2段、3段も」と言っていたので、是非、期待したい。
ちなみに、妻が高校時代の先生に聞いた話によると、岡林信康の「手紙」にはモデルがいて、恋人の幸福のために身をひいた彼女は、悲観して自殺した、そうだ・・。
ちなみに、事前の報道で「放送する」とされていた、「ザ・モップス」の「ブラインド・バード」(作詞:阿久悠)はなかったなあ。まあ、「差別語」ネタは「ビッコの子犬」のほうでカバーしているということで、今回は見送ったんでしょう。
それに、「ビッコ」と比べて、「めくら」はかなり刺激的だもね・・。ただ、曲名紹介で「ビッコ」と発声する際の宇多丸の声にも、明らかにためらいがあった。「差別語タブー」は、我々の身に浸み込んでいるんだなあ。