(編集委員)網野善彦,小沢昭一,宮田登,大隅和雄,服部幸雄,山路興造「大系日本歴史と芸能―音と映像と文字による (第13巻) 大道芸と見世物」(平凡社 ISBN:4582415237)

図書館本。本とビデオとで一体となった全集。小沢昭一がビデオ「新・日本の大道芸」で、撮影していたネタが秀逸。

  • ビデオ
    • 1990年大阪四天王寺境内で撮影
    • 1984年佐賀市で撮影(小沢昭一のビデオ「新・日本の大道芸」に収録)
      • 包丁売り
      • バナナ売り(北園忠治+合いの手の男性2名 このバナナ売りは、普通聞くバナナ売りとは違い、すごく長い節回しの歌だった)
    • 1990年名古屋大須観音境内にて撮影
    • 1989年茨城県龍ヶ先市で撮影
      • つく舞
    • 1984年新潟県佐渡郡小木市にて撮影
      • 猿まわし(猿まわしを復興させた、村崎義正の弟、村崎修二の一座「猿舞座」の瀬川十郎+六助)
        • これは素晴らしく面白かった。人間の側も、見事な節回しで歌を歌い、「猿と一体になっての芸」をみせる。「反省ザル」みたな、「猿が一人で芸をしている」んではなく、「人間の側の芸の力」もあわせて、見せるという芸。最高だ。
    • 1984年佐賀市で撮影(小沢昭一のビデオ「新・日本の大道芸」に収録)
      • のぞきからくり(上記バナナ売りの、上記バナナ売りの北園忠治と奥さん。大正時代に製作されたものを10年前に買い取ったもので、太夫の歌をともに、かわっていく絵柄を見るもの。夫殺しの妻が、愛人と逃亡するが、つかまって裁判にかかるまでを見せる。これも素晴らしかった)
    • 1975年BSN新潟放送「ごめんなんしょ 瞽女の旅路」より
      • 瞽女・長岡ごぜの門つけ(金子セキ、中静ミサオ、関谷ハナ これも良かったねえ)