山下達郎、大瀧詠一、岡林信康、かまやつひろし、佐野元春、奥田民生という、ビッグな６人との対談集。（進行役：北沢夏音）
山下、大瀧を相手にしたヤツが「火花ちらした対談」って感じで、面白い。山下、大瀧の側でも、山口に質問しかえしているし。
その他の人とのは、「大ファンとしての山口のインタビュー」って感じだなあ。
特に、大瀧詠一との対談は秀逸。なにか、戸沢白雲齋に猿飛佐助が弟子入りするときの会話みたいで、互いの言葉を武器としての「トーク・ファイト」という感じ。大瀧の、「君たちの曲全部聞いたけれどね、最初の３秒だけ」とか、最高。あと、「僕に会えるのは、これで終わり。２回目はない。僕が君を探るために来たから」とか、すごい偏屈爺いだよ。でも、それに対して山口は「変な人がきちゃったよ」「などと、負けずに言い返している。
あと、大瀧が「君がそのころ、一番聞いた曲は？」と質問して、山口が「コールマン・ホーキンスの『ジェリコの戦い』ですかね」と答えたら、「ああ、それでわかった。サンボマスターの曲は全部、ジェリコだね！、ジェリコ、ジェリコ」と決め付ける。
それと、山口が「ぼくの、本当のソウル体験は、ドリフのババンババンバンバンです」と言ったら、「あれが原体験なの？ じゃ、それを生かしたらいい。もっと正直になりなさい」と大瀧。
しかし山口って、相当な音楽マニアだね。今はやってないみたいだが、ちょっと前までやってた、彼が自分の好きな曲を色々かけまくる、サンボマスターのラジオ番組、聞いてみたいなあ。
以下は山口が「好き」といっている曲
