高田理惠子「学歴・階級・軍隊 高学歴兵士たちの憂鬱な日常」(中公新書 asin:4121019555)

図書館本、読了。


旧制高校」の呑気な「教養主義」を、嫌味まみれに批判する本を連発した著者だが。
今度の本は、一高生や東大生などの高学歴者が、太平洋戦争末期の「学徒動員」で、どのような体験をしたかを書いたもの。
さまざまな「戦争体験」の引用に、イチイチ嫌味な著者のコメントがつくのがおかしい。


それと、左翼的な戦没学生の遺稿集「きけわだつみのこえ」に対抗して、「いのちささげて 戦中学徒・遺詠遺文抄」(asin:B000J8Q6EC 小田村寅二郎が編集代表)右翼学生側の遺稿集が出ていて靖国神社はそちらを褒め称えている、というのもはじめて知った。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A