宮崎駿「出発点 1979〜1996」(スタジオジブリ asin:4198605416)

図書館本、550ページ以上の分厚い本なので、流し読み。
フライシャー兄弟の「バッタ君町に行く」を批判している文章があって、「このアニメは駄目だが・・。おそらく、この作品を作っている間に優秀なアニメーターが育って、それが後のポパイやベティ・ブープにつながったんだろう」などと書いてある。


あと、[[司馬遼太郎の死去1ヶ月前の、宮崎との対談が収録されていて、司馬が、「ルパン三世のアニメの動きがすごいと思ったら、宮崎さんの仕事だったんですね」「最近、フランスの漫画で、ケルト族の若者がローマ軍と戦うというのが出ているそうです」などと発言している。すごいトコまでチェックしている人だね、司馬遼センセイも。


それと、宮崎は、[[吉田聡の「湘南爆走族」を「管理社会に対する異議申し立ての傑作」と褒めている。うーん、「ものわかりのいい左翼的」な褒め方だ。
他に褒めている漫画は、意外にも少女マンガで、高橋千鶴コクリコ坂から」と堤妙子ラプンツェル異聞」。


それから、この本で知った、宮崎の奥さん(東映動画の元同僚)が出版した、子育てスケッチ集。

ゴローとケイスケ―お母さんの育児絵日記

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