「本の雑誌」で高野秀行がいい始めた言葉だと思うが、この表現、イヤだねえ。
今月の集英社文庫の宣伝が今朝の朝刊にのっていたが、そこでも「エンタメノンフ特集」となっていて・・。
開高健「オーパ!」、椎名誠「地球どこでも不思議旅」、高野秀行「幻獣ムベンベを追え」、デフォー「ロビンソン・クルーソー」が復刊されているが。なぜに「ロビンソン・クルーソー」が「ノンフィクション」・・。まあ、実話を元にした話だけれど、でも小説でしょ。
こういう「昔からの作品」があることからもわかるように、「エンタメノンフ」的な作品は昔からあって、本好きはそういうのは楽しんで読んできたわけで。昔、昭和軽薄体時代に言われた「スーパー・エッセイ」でいいんじゃないの。
それを集英社文庫の宣伝文では。
エンタメノンフとは「エンターテインメント・ノンフィクション」の略称。面白い読み物であることを第一義とし、通常のノンフィクションやエッセイとは一線を画す。今、注目を集め始めた新ジャンル。
と書いているが。全然、新ジャンルじゃないって。