映画「名月走馬燈」

時代劇専門チャンネルで。1951年の衣笠貞之助監督作品。平日はテレビ時代劇ばかりのこのチャンネルだが、土日は渋い昔の映画をやってくれるのがうれしい。


結婚を誓いあっている板前の長谷川一夫と町娘の水戸光子が、運命に翻弄されて悲恋となる。
演出の見事さと、チョイ役に至るまでの俳優陣の演技のうまさに、「くら〜い話」ながら面白く最後まで見てしまった。


殺人を犯して江戸から逃げた長谷川一夫が、江戸に戻ってくるのが盂蘭盆の灯籠流しの日で。盆踊りをしている人々がかぶっている笠の上に灯籠をのせて踊っていたのがビューティフルだったが。
昔は本当にあんな盆踊りをやっていたのだろうか。


それと、中島らもペンネームの由来にした、戦前派の時代劇俳優の羅門光三郎が、水戸光子を自分の物にしようとする「悪の武士」役で出演していた。この人が映画に出ているのを、初めてみた・・。