KAWADE道の手帖「安藤鶴夫 アンツル先生の落語演芸指南」(河出書房新社 )

図書館本、読了。
アンツル本をそんなに読んでいる私ではないのだが・・、あまり目新しい内容ではなかった。
三代目桂三木助の未亡人がまだご存命なのに驚いたのと・・。それと、アンツル関係の資料がなんと「さいたま文学館」に所蔵されているという事実に驚愕。
後者は、戦争中に妻の実家に3年だけ疎開していた縁で、桶川市の「桶川市立図書館」に寄贈され、そこから「さいたま文学館」(この館もなぜか、埼玉県桶川市にある)移ったものらしい。しかし、「東京っ子」の代表のような人の資料が「さいたま文学館」ねえ・・・。


それと大友浩が「古典落語」という言葉は安藤の造語ではない、という説を紹介していた。
それは、山本進の説らしいのだが。昭和23年の「第四次落語研究会」のパンフレットに今村信雄が書いたのが初出ではないかという(安藤が始めて用いたのは昭和29年のNHKの番組名「古典落語の夕べ」)。


アンツルの文章以外は以下が収録