ドキュメンタリー映画監督・佐藤真の自死の原因について

先日、その著書を読み終えて感銘の受けたばかりの佐藤監督について、その自死の原因となった鬱病のさらに要因が、昨年5月にあった「日本映像民俗学の会 研究会」で発表されていたようだ。
http://d.hatena.ne.jp/sudomaru/20081005

「映画監督って何だ・メイキング」は、彼の最後となった作品の未公開ヴァージョン。


映画の著作権は国によって規定が違いますが、日本の現行法では、著作人格権を監督などの著作者に、著作財産権を製作者に、とされています。日本映画監督協会は「著作権を監督に」というスローガンを掲げて法を改める運動をしており、世論に訴える手段として一昨年、伊藤俊也の脚本監督による「映画監督とは何だ!」という映画を製作しました。


佐藤さんはメイキング編の監督を担当、この著作権要求映画の著作権は監督伊藤俊也と製作者監督協会と、そのどっちが持つのか、スリリングで悩ましい行方に注目しつつ問題意識を孕んだ意欲的なメイキング映画を目指したのでしたが、それが原因で協会幹部と衝突する事態となったのです。

「映画監督の著作権」を主張するような映画をつくっている最中に、まさにその映画監督の権利を奪うような日本映画監督協会は、何を考えているのかという・・。


★★追記
日本映像民俗学の会」のサイトにも、同内容の情報がアップされていた。
http://www.jefs.org/jefshp/nl/nl0805.pdf