想田和弘「精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける」(中央法規出版 )

図書館本。今日借りたばかりなのだが、読みはじめると中断することができず、一気に読了。


この出版社、名前からすると法律関係の版元かと思いきや。介護・福祉関係の本を主に出していて、資格の受験対策もやっている会社のようだ。
この本は、「シリーズCura」と題された、社会派のノンフィクション叢書のうちの一冊。


精神病棟を撮ったドキュメンタリー映画『精神』(http://d.hatena.ne.jp/kokada_jnet/20090614#p2)の、監督自身によるハイ・テンションなメイキング記録と、映画に登場していた山本医師や患者さんたちとの対談収録。
非常にデリケートな題材を、ドキュメンタリー映画として撮っていく、緊張感あふれるスリリングで豊かな過程。


この本もあわせて読んで、「なるほど、このような過程を経ながら作られたから、こちらの心をゆさぶるこれほどの傑作ドキュメンタリー映画になったのだ」と、さらに納得。