1-01-24から1日間の記事一覧
飯田規和(いいだ・きわ) 昭和三年山梨県に生まれる。 昭和三十年東京外語大学ロシア語科卒。。 ソビエト文学研究家。 主訳書 スタニスラフ・レム「ソラリスの陽のもとに」(早川書房刊) H・E・コプリンスキー「電子頭脳の時代」(理論社刊) ユリアン・…
――SFの古典というと、どういうわけか島ユートピアの話と月世界旅行がほとんどだね。月は近そうなので、月世界旅行なら実現可能と昔から思われてたせいかな。 ――いや、月は死者の国と考えられていたから、月世界旅行は冥府降下神話の変形だろうね。ホメロス…
ソビエトSFとぼくの出あいは、イワン・エフレーモフの「アンドロメダ時代」と、ロソホパッツキーの「砂漠の再会」でした。それ以前にも、いくつかの短編には、お目にかかっているわけですが、あまり記憶には残っていません。というよりむしろ、欠点のほう…
いま思いかえしてみると、私は子供のころからSF的なものが好きだったらしい。外国の童話の類には、空想の翼をひろげ、SFの領域に及ぼうとしているものが多いが、日本の作品はあまり好まず、そっちばかり読んでいたせいであろう。たとえば、「アラビアン…