仕事しているうちにどうせ、夏はあっという間にすぎていくもの。
先週来、左の腰が痛いので湿布をして、出社。1日休むと、身体がだらけてしまって困る。
堀晃先生のHPを見ていると、「早川書房の本は絶対買わない。読む必要がある時も、立ち読みするか図書館で借りるか人に借りるかだ」という記述を発見。
「太陽風光点」事件で早川書房と裁判をしたかたならでは・・。
南條竹則「満漢全席」を読んでいるのだが、これは面白い。どうして誰もこの人のこと教えてくれなかったの?
カバー裏の紹介文や青木保による解説は、この本の「中華料理小説」という面だけを強調しているが、それよりも、知的酔狂人である作者と周囲の人々をモデルにした、奇人変人・群像小説であるのが面白い。これはどういうことかというと、「我が輩は猫である」タイプの小説であるということですよ。
百間以来の伝統か、倉坂鬼一郎もそうだし、怪奇文学畑の人はどうも奇人変人モノが得意ですな。ちなみに、南條竹則は東大の英文学の先生だから、まさに漱石直系。
帰宅するとネット書店から井上章一+町田忍「The霊柩車」、有栖川有栖「ジュリエットの悲鳴」、森達也「放送禁止歌」が届いている。