行楽日(深大寺〜野川公園〜多摩霊園)/ゼロの焦点

今日は好天気。ようやく秋が来た模様。
なので午後から、妻と自転車で外出。

先週に引き続き深大寺へ。自転車で南西に30分強。
途中、零細中古車屋に、埃まみれの実物大のキリンの木像がデイスプレイされていた。

深大寺門前町のはずれにある、木造のボロ蕎麦屋の2階の座敷にあがり、座敷貸し切り状態で、蕎麦と野草の天ぷらを注文。蕎麦はイマイチでしたが、野草が結構な味。

その後、北西方面に野川をさかのぼり野川公園へ。ヒトケが少なく、のんびりした公園。持参したバドミントンでひとプレイ。

さらについでに、その西にある多摩霊園へ。縦横の区画整理された土地に並ぶ、和式の墓の数々。遺族は番地で確かめながら、自動車で自家の墓までたどりつくわけで、思いっきり散文的な場所である、現代の墓場というのは。
広大な墓場に埋葬された霊を主人公にした小説を、J・G・バラードが書かないかしら。

私の自転車のカゴに誰かに無断で放りこんだ、ゴミクズの処置に困っていたのだが、「元警察庁長官・陸軍大将・牧野某」が建てたという「忠魂碑」という碑の脇にゴミ箱があった。ありがたく捨てさせてもらう。

そろそろ暗くなって来たので帰宅。思ったより遠くに来ていたので、帰り道は辛い。途中、下連雀でたまたま目にした銭湯に入る。疲れがとれた。

帰宅して、猫と散歩。1時間弱ほど。

夕食のあと、松本清張野村芳太郎コンビ鑑賞の続きで、61年のモノクロ作「ゼロの焦点」。
久我美子の若妻が、能登半島で失踪した夫の謎を独力で解き明かすという内容。寝る前にちょっとだけと、見始めたら面白くてやめられない。

この映画及び原作の「効果」で、「能登からのぞむ、暗鬱な日本海」という観光イメージが決定づけられ、編中に登場する「自殺の名所」の岸壁では、便乗する自殺者が増えたとか。
(→http://www.yomiuri.co.jp/hokuriku/cinema/no5/cinema5.htm