編集顧問・野田昌宏「SFファンタジア(7)アート編」(学習研究社 79)


福島正実の原案を元に、当時のSF界が総力をあげて執筆した、伝説の「SF論&SFアート」のシリーズ、全7巻。学生時代、古本屋の本棚で、「あー、欲しいけど高いなあ」と臍を噛んだ本だ。
シリーズ全体の構成は、「1 地上編」「2 時空編」「3 異世界編」「4 幻想編」「5 風刺編」で、小松左京石川喬司監修。「6 マンガ編」は編集顧問:松本零士。 

で、私が一番読みたかったのは、この「7 アート編」。というのは、海外のSFアートについては、色々と野田さんの本なり、ネットなりにまとめられているのだが、日本の初期SFアートの作家たちをきちんと紹介しているのは、この本くらいだから・・。
それで、今回は図書館で借りました。地元の川崎市の図書館にはなかったので、座間市の図書館から取り寄せてもらった。


この本の目次は以下のとおり。
(1)センス・オブ・ワンダーの視覚    鏡明
(2)ロケット・ファンタジー       池松均・画
(3)テクニカル・マニュアル集      幻想工学同好会
(4)米パルプ誌の巨匠たち        野田昌宏安田均

    • ここでは、いつもの「フランク・リード・ライブラリー」に始まる「野田節」の前に、ヴェルヌやウェルズ時代の、英仏の画家たちが紹介されている。そのなかでも、アメージングだったのは、ジュール・ヴェルヌの同時代人にして、「20世紀」を幻視していた画家「アルベール・ロビーダ」だ。

 
  ))
http://www.robida.info/
(5)イギリスの新世代SFアーティストたち 安田均
(6)マニエリスムの小宇宙        海野弘
(7)日本のSF&スペースアート アーティスト22人勢ぞろい
(8)SF画集ガイド            海外SF研究会


この(7)「日本のSF&スペースアート アーティスト22人勢ぞろい」の各作家のプロフィールを紹介してみると・・。

  • 名前
    • 生年/活動分野/主要作品/SFへの興味/好きな画家や作品