巽孝之編「日本SF論争史」(勁草書房 ISBN:4326800445)

図書館本、読了。2000年に刊行されて、日本SF大賞を受賞した、「論争としてSF論」のアンソロジー
「名前は知っているが読んだことがなかった」評論を、たくさん読めて、面白かった。


収録されているのは、以下のとおり。


「拝啓イワン・エフレーモフ様」は、小松のSFへの希望、期待の強さに感動。
そして、柴野拓美がこんなSF論を書いていたんだね。知らなかった。
それと、田中隆一という人は存在すら知らなかったが、日本原子力研究所に勤務する放射線応用技術の専門家らしい。だが、当時の現代思想を駆使して、ニュー・ウェーブSF擁護論を書いている。