塔島ひろみ「続・大安の日はあんぱんを食べる」(車掌文庫)と「1999年のよだかの星」 

昨日届いた本、即、読了。平成11年の「大安の日にあんぱんを食べた」記録だが、刊行は平成16年。本書時点では、男の子の麦太君だけしか登場しないが、その後、塔島夫妻には麦子ちゃんという娘さんが生まれたらしい。


それと、文中に、「夫(とうじ魔とうじ)がいない時に、一人で「1999年のよだかの星」を見て、気分が暗くなった」という記述があったが・・。
化粧品等での動物実験を扱った、この、森達也のドキュメンタリーは、放送時にワタシも妻と一緒に見て、衝撃を受けた。
ちなみに、NONFIXでの森達也作品は、「放送禁止歌」「1999年のよだかの星」とYouTubeにアップされている。(http://www.youtube.com/results?search_query=%E6%A3%AE%E9%81%94%E4%B9%9F&search=Search


ところで、森達也の映像作品は、ほとんどが本人の手によって活字化もされているのだが、「1999年のよだかの星」だけ対象外なのは何故なのだろう。
おそらく、題材が不快すぎて、企画が通らないんだろうなあ(動物愛護運動の活動家の女性たちに、「あなたは化粧品を使っていますか」と問い詰めたりする話だから・・)。
逆にいえば、活字化さえ不可能な企画がTV番組として放送された奇跡のプログラムとして、この作品が森達也の最高傑作だと思う。DVD化を希望したい。