「続・激突/カージャック」(asin:B000E6GB6C) スピルバーグが撮った「ニューシネマ」  

レンタルDVDで。初めてみたが、これは傑作。スピルバーグの劇場デビュー作で、スピルバーグ版「アメリカン・ニューシネマ」、という感じの作品(実際、撮影はニュー・シネマが生んだ名カメラマン、ヴィルモス・スィグモンド)。


原題は「シュガーランド特急」で、脱獄囚夫婦が、養子に出された赤ん坊を取り返すために、パトカーをカージャックする。
何もない平原の長い長い道路に、カージャックされたパトカーを追って、延々と何百台もパトカーが追いかける、その場面が、ものすごくユーモラス。脚本がまた、よく出来ていて、観客を、はらはらさせ、笑わせ、ホロっとさせる。当時のアカデミーの脚本賞を受賞。
そして、29歳のゴールディ・ホーンが素晴らしく可愛らしく(20歳くらいに見える)、人質にされる警官の役者もうまい。
結末は、妻と二人、泣いてしまった。こういう「悲しい結末」もニュー・シネマのお約束。