花村元司「花村流実戦教室」(土屋書店)

業平橋の古本屋で200円で買った、昭和54年刊行の本。
実戦集なのだが、半分くらいが駒落ちです。それも、「上手の立場」から書いていて、実に面白い。さすが真剣師あがり、下手の心理を実によくわかっていて、「ここで間違えるだろう」という風に誘導している。

将棋世界」で連載している、現在のトップ棋士へのインタビューで、「奨励会初段に飛車落ちで勝てますか?」
と質問したところ、全員が「勝てるわけがない」と回答していた。
だが、花村は、初段・二段クラスなら、飛香落ちでこなしていたという。


あまりに面白かったので、同著者の、最近復刻された「よくわかる駒落ち」もアマゾンで買ってしまった。
これから、読んでみる予定。