次郎長三国志第六部「旅がらす次郎長一家」

時代劇専門チャンネルで「一挙放送」で。
昨日の前作「甲州路殴り込み」で、対立する一家を皆殺しにした次郎長一家は「凶状持ち」となり、逃亡の旅に出る。すろと、次郎長に妻のお蝶が病気に。


全編陽気だった前作と一変して、冒頭から陰鬱な雰囲気が漂っている。次郎長一家をかくまうチンピラ夫婦の妻役の越路吹雪が、長身を活かした実にイキな演技で、場をさらっている。家の前の祠でのシーンは、今回のマキノ雅彦リメイク版でも再現されたという、名場面。


前作に続いて、本作も素晴らしい。「泣かせ」の話なのだが、「さあ泣け、泣け」としつっこく撮るのではなく、あっさりとした演出。