中島梓「ガン病棟のピーターラビット」(ポプラ文庫)

図書館本、読了。2007年秋から2008年春にかけての、膵臓癌の手術を行った、闘病エッセイ。


初期から彼女がエッセイで語っていた「メメント・モリ」をこのエッセイでも盛んに使っている。
栗本薫中島梓は初期から完成されていて・・、そのかわりに「成熟」ということも彼女にはなかった。その変わらなさが「ジャンル・フィクション」の特性を象徴しているような、そんな作家だった。


エッセイの独特の口語的文体も変わりがなくて、その文体は現在読むと少しキツいものがある((笑)が(爆)に変わっただけの違いくらい)。