2013-10-05 「本の雑誌」断続連載 シンポ教授の「温故知新」ロングインタビュー(新保博久) 2007年9月 今月から、戦後ミステリーの草創に携わった編集者に日本ミステリーの生き字引・シンポ教授が、当時のエピソードを聞く新シリーズがスタート! 第1回のゲストは、なんと83歳にしていまだ現役の出版芸術社・原田裕社長。戦後の1期生として講談社に入社、以来、山田風太郎に小説を書かせ、書下し長篇探偵小説全集を企画、東都ミステリーを創刊した波乱万丈の編集生活60年は、まさしく戦後ミステリー出版史そのもの。『徳川家康』刊行の裏話や松本清張を泣かせたエピソードも出てくる9ページだ。ミステリーファンならずとも読み逃せないぞ。 2008年2月 第二回 幻の探偵小説専門誌「宝石」最後の編集長・大坪直行氏のロングインタビューだ。江戸川乱歩の腹心として「宝石」を支え、誌名ともども光文社に移籍した通称「ちょっこう」さんは、イラストの命名者でも あり、角川文庫横溝正史ブームの仕掛け人でもある。いざ、36時間不眠不休の編集者魂を往時のエピソードで堪能してくれぃ! 2008年9月 戦後日本のミステリー草創に携わった稀代の編集者にシンポ教授が聞く温故知新シリーズの3回目。 今回のゲストは"中学生の鏡明少年がヌードピンナップ目当てで購入した"伝説のハードボイルド雑誌『マンハント』の編集長・中田雅久氏だ。戦後最末期の『新青年』の押しかけ編集者となったものの、あっという間に休刊となって久保書店に転職。『あまとりあ』を経て『マンハント』創刊に至る出版神話時代のエピソードに日本ミステリーの生き字引がぐぐいっと迫るのだ。研究者泣かせと言われる「ガキューさん」の時空を越えたエピソードを、さあ、読んでくれぃ中田雅久ロングインタビュー 2008年12月 番外編『「幻影城」島崎博さんと神保町で一日遊ぼう!』 中島梓や連城三紀彦、泡坂妻夫らを生んだ、伝説の探偵小説誌「幻影城」の元編集長・島崎博にインタビュー! ではなく、一緒に神田神保町に行って古本を買おうツアーを敢行したのだ。故郷の台湾から四半世紀振りに「幻影城」の聖地・神保町に姿を現した島崎編集長は、さて、何を買うのか 2009年7月 4人目に登場 幻だった国枝史郎『神州纐纈城』を甦らせた桃源社最後の社長・八木昇氏。戦後日本のエンタテインメント界に「大ロマン」を復活させた仕掛け人の名仕事を大復活時代年表つきで振り返るのだ。 2010年2月 白川充ロングインタビュー/梶山季之から船戸与一・志水辰夫、そして〈大衆文学館〉 今回登場するのは、船戸与一、志水辰夫の作家デビューのきっかけをつくった講談社の慧眼編集者・白川充氏。ベ平連創設メンバーにして、週刊現代編集部から仮病を使って文芸編集部に異動、文庫編集部で「大衆文学館」を創刊した生涯一編集者の文芸魂に注目だ! 2010年10月剛 新潮社の現役バリバリ編集者が登場 佐藤誠一郎インタビュー/船戸与一『蝦夷地別件』に残された指紋の謎 2011年03月 『ジャーロ』と呼ばれた男──北村一男インタビュー 2011年06月 エンタメならおまかせの集英社・山田裕樹 2012年07月 第9回 本当は恐ろしい日本ホラー小説大賞──宍戸健司インタビュー 角川書店の現役バリバリ編集局長宍戸健司氏。角川ホラー文庫を立ち上げ、日本ホラー小説大賞、山田風太郎賞を創設した男が、衝撃の秘話を明かせ 2013年08月 東京創元社前相談役の戸川安宣氏が満を持しての登場。戦後ミステリ史を語る上で欠かせない東京創元社で、編集長、編集部長、社長、会長、特別顧問、相談役を歴任した東京創元の顔が入社から現在までを大いに語るのだ。 2014年06月 シンポ教授の温故知新インタビューも堂々の8ページで独占掲載。ハンターにクックの翻訳家でもある染田屋茂が「ミステリマガジン」の元編集者として登場だ。ミステリマガジン最長期政権時代の思い出から、ポケミスのこと、翻訳の秘密まで、じっくり聞いたぞ。 2014年11月 第12回 新保博久「歩く編集室の遍歴——藤原義也インタビュー」:シンポ教授が日本のミステリ史を創った編集者に聞く温故知新インタビュー第十二回。藤原義也氏は、〈世界探偵小説全集〉〈晶文社ミステリ〉等を手がけ、クラシック・ミステリを ハードカバーの叢書で出す、ということのモデルケースを作った人物である。