1-01-14から1日間の記事一覧
平井イサク(ひらい・いさく) 昭和四年東京に生まれる。 早稲田大学文学部卒。 英米文学翻訳家。 主訳書 マーティン・ケィデイン「月は誰のもの」(早川書房刊) アラン・ムーアヘッド「砂漠の戦争」(早川書房刊) アーサー・C・クラーク「白鹿亭綺譚」(…
ぼくはどうやらSFオンチということになっているらしい。畏友石川喬司君はその批判者の最たるもので、SFの話をしたがらないぼくを、いまや新しい文学のわからない人間にきめこんだりしている。石川君がぽくに向っていうSF観は、まさに天の声のような趣…
「きみたちは運がいい」教授は上品な笑顔で学生たちを見わたしながらいわれた。「入るときはやさしく、出るときには引く手あまただろう……」 学生たちも笑顔でうなずいた。 もう十七年も昔、ゲバ棒ということばがなかった頃のお話である。いわゆる学生運動で…
アイザック・アジモフ(正確にはアズィモフ)が、どうして日本ではアシモフとよぱれるようになり、しかも今日までそれが訂正されずに続いてしまったのか、私にはわからない。これは、E・E・スミス「レンズマン」ンリーズのキンボール・キニスン(正確には…