体調悪いと・・・「好み」がウルサクなる。

体調悪くて、それに伴って欝状態だと、本を読んだり、TV見たりするだけでも、色々と「好み」がうるさくなる。


たとえば、先日、図書館で金井美恵子のエッセイ集を借りたのだが、健康な時は読めていたあの「痛快な毒舌」ぶりが、「うざく」て耐えられない。あと、純粋フィクションが全然、読めなくなった(ルーディ・ラッカーの新作か、かつての小林信彦のギャグ小説なら読めるかも)。
じゃあ、どういう本が読めるのかというと、「文系的軟弱さ」を持ちながら、妙な鬱屈(クラサ)をひめたエッセイ、とでもいうか。色川武大三国一朗小谷野敦、あと森村誠一(エッセイのみ)というところ。ちなみに、倉阪鬼一郎がもっとエッセイ集を書いてほしいのだが、出ないものか(そうすれば、どんどん読むのに)。
それと、最近、塩山芳明が日記で推薦していた元「群像」編集長、中島和夫という人、この人の本も暗くていい。ちょっと、追っかけたい。


TVでも、ニッポンジンの芸能人やスポーツ選手なりが、楽しそうに体を動かしている番組は辛くて見えない。「ああ、俺の体はなんで、こんなに動かないんだろう」という気持ちになる。
あと、病気番組や、健康番組も、「ああ、病気がこれ以上増えたらどうしよう」と暗くなり、見る気がしない。
その点、海外ドラマ(それもコメディ)は、自分のこの心身との関係性として、リアリティがなくて、なんか気楽に見える。