由良君美「言語文化のフロンティア」(講談社学術文庫 asin:4061587285)

図書館本、読了。 
ナンダロウさんが、入院中に読んでいた本(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20070226)。
この本、私は存在を知らなかった。いい本だ。平易な表現で、言語と文化との深い関係を書いている。そして全然、古びていない。


たとえばこちらの方が(http://d.hatena.ne.jp/sbiaco/20070224#p1

1975年に創元社から出たもの。題名からもある程度察しがつくが、著者の大学人としての性格がつよく出ている。そのぶん、趣味人、風流人としての由良君美は後方へ押しやられている。

と書かれているが・・。「趣味人、風流人としての由良君美」については、ワタシなどはその方面のキョウヨウが全然不足していて、ついていけないんだよね。
こういう啓蒙的な本のほうが、ワタシにはすごく面白いし、こういう本を書けるのであれば、もっと書いて欲しかった。(岩波新書中公新書からね)