西野空男「四コマ 幸福番外地」(幻堂出版)

読了。自称、’つげ義春の「海辺の叙景」にもっとも近い、「つげ以後の作家」’の作品集。
つげ義春が、夢日記を描いたような、グニャグニャしたタッチで描かれる、著者の勤務先と思われる町工場での、「社会不適応」な主人公の日々。
登場人物はすべて目鼻がない。主人公のみは白く描かれ、他の悪意ある人物は黒く描かれている。
広島弁の「純粋の悪意」が、主人公を襲う。