水木しげる「水木しげる貸本傑作大全1第2巻」(人類文化社 asin:B00007CD1L)

図書館本、読了。長めの中編3本収録の分厚い本。
ネタは結構面白いのだが、話にメリハリがなく(出版社からの要請で「長編」を書かなければいけなかったのだろうが)、水木貸本漫画としては退屈な部類に属す。

  • 化烏
    • ムー大陸の遺跡を訊ねて探検に出た博士が、難破してたどりついた孤島で「秘薬」を飲むが、巨大なカラスに変じてしまい、なんとか自宅にかえったところ、息子の空気銃で殺される因縁ばなし。
  • 怪奇鮮血の目 地底の足音
    • 鳥取の田舎の村に、(クトゥルー神話の)「古い神」を蘇らせようとしている一族がおり。それを阻止しようとする鳥取大学教授とその弟子の冒険。
  • ないしょの話
    • 墓場鬼太郎」の「大海獣」の話。しかしなぜ、このエピソードは「ないしょの話」という題名なんだろう。当時の水木先生、貧乏と多忙でかなりキテいたのかな。