職場復帰期限まであと194日 今日は寒い風 陽気な運転手と陰気な運転手 「本当の」商店街で花見と散歩満喫

昨夜は23時就寝。
今朝は8時半起床。


午前中は雨。一週間ぶりにヒゲを剃る。ヒゲが伸びていて、無理無理に剃ったら、顔中、血まみれになった。


午後、雨があがって、妻と外出。昨日が25度で、今日も23度という予報だったので薄着で出たら、日差しは強いが、風が冷たいこと。寒い寒い。
馬込図書館までタクシーで。タクシー運転手の人、鶴見に住んでる沖縄出身の人で、明日は花見でサンシンを弾いて太鼓を叩いて、騒ぐという。楽しそう。


馬込図書館でリクエスト本の借り出し。CD、戸川純玉姫様」(asin:B000CPGW64)も借りる。(自宅に帰ってから、CD−RWに焼いた。これ、悲しいことにCD絶版で、買うと、目茶高なんだよね。Q盤とかで、常に入手できるようにすべき「名盤」なのに)


妻もカードを作り、「ストーカー対策」の本を借りる。彼女は毎日、「攻撃する声」に悩まされているからなあ。


またタクシーを拾い、荏原町駅前へ。商店街がにぎやか。これぞ、商店街。西馬込にはないんだよなあ。
通りの桜が満開。
 

  • 元「飲み屋」かの建物に「入居」した、カイロプラクテックの店があった。変なたたずまい。


駅横の「旗岡八幡神社」に公園が付属していて、そこのベンチに座って、花見。風は冷たいけど、楽しいねえ。
公園に「動物の遊具器が2台」。

そのうちの、左側の「大きな方」に乗って、「大人のパワー」でダイナミックに前後に揺らしてみると、めちゃくちゃ楽しい。10分くらい遊びふけってしまった。ここらの子供は、なぜ、こんな面白い乗り物で遊ばないの。
 
はたからみたら、「あぶないオジサン」だったろうが。


荏原町の商店街を歩く。ほとんど10年ぶりかな。
駅前にいきなり「駅前マーケット」という路地。駅前商店街はこうこなきゃ。いいねえ。

「洋服直し 理想郷」 素晴らしい服に仕立てなおしてくれそう。

しばらく歩くと、趣味か商売か、一生懸命、店内でマリを編むおじさんがいた。


荏原町の商店街をすぎると、旗の台への商店街がつながっている。この「商店街がつながっている」というのが、商店街歩きの醍醐味。いや、久しぶり、この感覚。最高だ。


「尚雅堂」(http://www.neko-net.nu/shogadou/index.html)という雑貨屋に目がとまる。レトロ趣味が最高。
レトロなデザインのものが、すごくきれいな状態でずらりと並んでいるので、「これ、レトロに作りなおしたレプリカですか?」と、ご店主の女性にたずねると、「いや、全部、昔の本物ですよ。飾らずに使ってほしいので、全部きれいにしています」。いやー、びっくり。ご店主は、元々、表具師だったが、趣味でレトロ雑貨を集めていて、数年前にお店を開いたという。ここはいい店、来てよかった。


妻が気に入った、赤い、招き猫を買う。


またシバラク歩くと、10年前にはなかった古本屋発見。ブックオフに毛が生えたような、ゆるーい店で、店内に座敷犬が3匹。
手塚マンガとかは「プレミア」ついてるんだけど、目利きがすげー甘い。
サンコミックスのレアなのがALL300円であったので、大島弓子「いちご物語1、2」、山岸涼子ハーピー」「メデューサ」とゲット。
あと、100円本から、愛染恭子(写真:藤田和宣、イラスト:レオ澤鬼)「女はスケベを我慢できない」(ごま書房 ポケットブック社 asin:4341140825)、上野ひとし(「直」が3つの変な漢字)「話の聴ける看護婦になるために 対人・対話関係の技術」(医学書院 asin:4260345281)と拾う。


ちなみに、「レオ澤鬼の日記」http://leosawaki.blog39.fc2.com/
点描エロチック・イラスト。いいですな。


昔よくあった、「クリーニング屋ボックス」。まだ使われてるのかな。1番上は、「新聞郵便」のポストになってた。

このあたりで、風が「台風」並に強くなって、歩くのつらくなる。シンドイが、タクシーの空車が通らない。
旗の台駅まで行って、無線でタクシーを呼ぶ。


来たタクシーの運転手の人、これがさっきの運転手と対象的に暗ーい人。

  • 東京は「タクシー近代化センター」があちこちで見張りしていて、客乗せてメーター倒し忘れたら「チェック」されて、のちほど「1日講習会」受けさせられたとか。JR西日本並みだね。
  • 自分は手取り17万。子供より収入少なくて恥ずかしい。

などなど。同情して、到着後、数百円のおつり「いいですよ」という。下流社会だね、やっぱ。あーあ。

『夕刊フジ』の「畸人Gメン07」で、須雅屋さんが取り上げられる!

http://d.hatena.ne.jp/nekomatagi/20070320
須雅屋さん(id:nekomatagi)のブログを読んでいたら、『夕刊フジ』に、今柊二がこういう連載をしているそうで、先日札幌まで取材に来て、4月に記事になるらしい。
夕刊フジのブログで読めるようで、

薫風書林は何も云わないが、なんと彼もすでに二月に同連載に登場していたらしいのだ。

とあるが、それはこれ(http://www.yukan-fuji.com/archives/2007/03/post_8663.html)。

「日本一のホラ吹き男」

昨日、ビデオに録画したものを見る。
植木等、やっぱり最高。
小林信彦の文脈でいえば、とんねるずの「体育会系の笑い」に近いものが、植木映画の、陽性の役柄にある。


植木等は、やせた小男だが、それまでのやせた小男のコメディアンが、逃げたり、困ったり、というので「弱者」として笑わせていたのを、植木等は、躍動する肉体とずうずうしさで「強者」として、「笑わせる」というより、視聴者に「開放感」を与える。
この映画は、○番煎じの映画だが、植木等が出ていることで、絶対後世に残る。


ちなみに、銀座のバーのママで草笛光子が出てきて、「社長シリーズ」みたいだなあと思ったら、脚本が「社長シリーズ」の笠原良三であった。

稲葉明雄は亡くなっていた

小林信彦のの一番の親友の、翻訳家の稲葉明雄さんは、まだご健在なのか、前から気になっていた。
昔の小林コラムでは、稲葉さんの話が、よく出てた・・。


ネットで調べても、よくわからないので、「はてな質問」で聞いてみた。
すると、
http://q.hatena.ne.jp/1175246730
>3月20日の毎日新聞稲葉明雄の訃報を知る。享年65才


えー、ショック。1999年にはなくなっていたのか。瀬戸川猛資と同時期になくなったので、「パンダと同じ日に亡くなった円生」、紛れちゃったんだね。

屋上への階段がない、このマンション 変すぎる

近所の電気屋さんに「スカパーのアンテナの取り付け」頼んだのだが、1ヶ月たっても音沙汰なし。
それで、川崎のサクラヤに頼むことに。で、一応、大家さんに話しを通そうと思って、「屋上への鍵は借りないといけないですよね」と聞くと、「いや、うちの屋上、階段ないから」。
えーーー。一軒屋じゃあるまいし、屋上にアンテナとか、水のタンクとかある「4階建てマンション」なのに、屋上への階段ないなんて、変すぎる。


行ってみてみたら、階段作るスペースは十分ある。これは相当ケチだな。だいたい「4階建てなのにエレベータもない」し。引越しは随分しているが、するたびに、新たな「マイナスの驚き」がある。飽きがこなくていいねえ。
素晴らしく個性的な、ニッポンの賃貸住宅、そして大家さん。


とりあえず、サクラヤの人の「下見日に、はしご持ってきてください」と連絡。大丈夫かな。

山田正紀+恩田陸「読書会」(徳間書店 asin:4198622795)

図書館本、読了。
これは面白かった。山田正紀恩田陸、世代の違う二人が、さらに読み巧者の司会やゲストを交えながら、古典とされるSFを中心に、「実作者」としての実感もふまえながら感想を言っていく。
恩田陸って、実は一冊も読んでないんだけれど、読もうかなあ。


で、とりあげられた作品と、私が面白かった点。

  • 半村良石の血脈」「岬一郎の抵抗」
    • 半村良は、山田正紀のデビュー時に色々助言して、「弟子的」にしたかったそう。実際の弟子は清水義範になったわけだけど。
    • 石の血脈」は、その後のエンタテインメント小説に、決定的な影響を与えた。半村良平井和正の影響はすごく大。
  • アシモフ鋼鉄都市」「はだかの太陽」
    • トリック的には「バカミス
    • 「はだかの太陽」の、「直接会うのが嫌な人間たち」は、まるで現在のメールやネットでしか人間関係を気づけない、我々の時代のようだ。
    • アシモフはロボットをその後、「どんどん人間化」していった。伊藤典夫説では、ロボットはアシモフで、「頭のいいアシモフが、感情のある馬鹿な人間」を理解していった過程だと。
  • ル=グイン「ゲド戦記
    • 1巻目は、その後似た作品がどんどん出て、ちょっと「陳腐」になっている。
    • 各巻ごとに、「いままでの世界観は間違えていて」と、仕切りなおすのがスゴイのか、変なのか。啓蒙的な姿勢を感じる。
  • 沼正三家畜人ヤプー
    • いわゆる奇書とはチガイ、おそろしくクールで論理的小説。
    • ヤプー」世界は、祇園社会に似ている。
  • 小松左京「果てしなき流れの果てに」
    • 「宇宙意志としての進化」と「それへの反抗」。これは、戦後文学とマルキシズムへの反抗をひきずっている。
  • 山田正紀「神狩り」
    • 脚注でびっくりしたが、「東京ゲリラ戦線」の藤本泉は89年、旅行先のフランスで消息不明となった!!!!
    • これはびっくり。「人間は関係代名詞が七重までしか理解できない」「神の言語は十三重ある」。この「七重まで」には、特に元ネタはない。思いつきだった!!!
  • スティーブン・キング呪われた町」「ファイアスターター
    • このあたりまでは、編集者がカリとっていた。「大家」になってからは、編集者の抑えが効かなくなって、「長い長い本」を書くようになった。
    • キングは身の回り10メートルの自分の知ってることしか書かない。(ワタシの意見。キングはまったくインテリ作家ではないバカ作家。なのに、小説のテクニックばかりスゴイのがスゴイ)
  • 萩原望都「バルバラ異界
  • 恩田陸「常野物語」
    • これらは、未読なので、ワタシは話についていけなかった。