岩波映画の科学映画特集上映

妻と一緒に、神田小川町の「neoneo座」へ。中谷宇吉郎の氷雪研究についてのドキュメンタリーの連続上映を見る。「霜の花」(48年)、「北方の霧」(48年)、「たのしい科学 雪の結晶」(58年)、「SNOW CRYSTRAL」(39年、英語版のみ)、「科学するこころ 中谷宇吉郎の世界」(95年)。

映画のでき自体は結構なモノなのだが(ちなみに、「霜の花」のナレーターは徳川夢声が担当で名調子でした)、「鉄筋の畜舎」の日々で、サラリーマン的な抑圧に心を占拠されている当方は、前向きな「科学する心」に反応できず・・。

たとえば、日々の濃い霧の発生に悩まされている北海道の貧困農民の側に感情移入してしまい、ご立派な学者先生である中谷宇吉郎の研究人生が鬱陶しく感じる。元科学少年/SF少年である自分のはずが・・。