かつての成人日本人には「包茎」はほとんど、いなかった!!

斎藤夜居「セクソロジスト高橋鉄」より、高橋の1945年刊行の「あるす・あまとりあ」の内容を孫引き。

日本人は(西洋人とくらべて)ペニスはたしかに小さい。もっとも小さいからといって口惜しがっても無駄である。ただ、日本の男性は短小ではあるが膨張係数は大(勃起力が強く固い)という長所とともに、平素から亀頭を露出しているから−−この亀頭露出は自然な教育ではなく、思春期に皮被りを恥じての作為された習慣−−、したがって衣服その他でつねに亀頭が摩擦刺激され、神経末端の感受性が鈍くなっているからむやみに興奮すること少なく、そのため性交持続時間は諸外国人より長く保つことができる。

1967年刊行の、原三正性神風景」より引用。

日本人では成人では亀頭のほとんどが露出している。わが国では包茎を皮かぶり、すぼけ、越前などといってこれを恥じる風習がある。これは遺伝的であるとともに、少年時代から意識して皮を引っぱったり、亀頭を露出させるようにするためである。


えーーーーーー!。これって、性風俗史を研究している人の間では常識? 「少年時代から意識して皮を引っぱったり」で、包茎じゃあなくなるんだ。松沢呉一「魔羅の肖像」 (ASIN:4102900667)にも、そんなコト書いてなかったよな・・。

かつての日本では、父親が息子の皮を剥いてやったり、少年・青年期のあけっぴろげな性的交流の中で剥きあったり、自分で意識的に剥いたりして、それで「包茎解消」がされていたのだろう。


これは、是非、現在の「性教育」でもとりあげるべき、知識ではないだろうか。
包茎は、高い手術をしなくとも、少年時代から皮をひっぱり続けることにより治ります」ということを。