早川書房編集部編「日本SF・幼年期の終り」(早川書房 asin:4152088478)

図書館本、読了。1968年から1971年にかけて刊行された、全35巻の「世界SF全集」の月報の文章、3編×35冊=105編の文章から、34編をセレクトしたもの・・。
当時のSF関係者(故人多数)の、SFに対する熱き情熱、まだ信じられていた「SFの無限の可能性」への信念に、涙がこぼれ落ちる。


ちなみに、福島正実の「文学としてのSF」としての狙いから、第一回配本は「ハックスリイ/オーエェル」。
ジョージ・オーウェル未亡人から、「SFの全集には、作品を収録してほしくない」という抗議があったという。


構成は以下のとおり。しかし、三木卓ブラッドベリのファンだったとは!


と、構成としては、すばらしいのだが、以下の人たちの文章が未収録。読みたいねえ。値段が張っても「完全収録版」にしてほしかったなあ。特に、小松左京豊田有恒山野浩一荒巻義雄の文章が未収録なのが、解せない。