図書館本。
「その人がいるだけで、その場の雰囲気が変わって活性化される」ような人を「人ったらし」と呼んで、今までの亀和田武の人生で出あってきた、「人ったらし」の人たちを紹介する本。
まだ、読み中だが、前半の方に、2点ほど面白い話があったので紹介。
(1)「話術」と「聞き取り術」の天才の話
この本の先頭にあって、インパクト強い話。
亀和田武が、大学一浪して入った予備校に、「三浪」の先輩がいたのだが、この先輩が、話がすごくうまくて・・。
20歳そこそこの若造の話に、30代、40代の大人が笑いころげる。話芸の天才みたいな男。
でも、一方、その「先輩」は、「他人の話も聞く名人」で・・。
普通の人なら「退屈」と流してしまう、他人のグチを聞きとめてあげらながら、色んな人の職場や学校環境での話しを、こと細かく聞いてあげる。
すごい男がいるもんだ、と思って、読んでいたら、その「天才」は後の「山口文憲」先生だったのでした。ヒョエー、さすが!
(2)辻仁成の「中山美穂落とし術」
辻仁成は、中山美穂とパリで「初対面」の出会いをしたそうなのだが。
まずは、いきなり、「中山さんはどんな恋をするんですか?」という質問から。
そして、普通の男なら聞くに耐えられないような、「恋愛について、こういう風に考えている」という、女性特有の恋愛抽象論につきあってあげる。
それで、「あ、それって僕の曲の、恋愛に似ている」とか、見事なフォロー。
辻仁成って、馬鹿にしてたけれど、うーむ、ある意味、スゴイやつだ。