映画「20世紀少年 第二章」

昨夜、地上波で放送されていたものを、録画しておいたヤツ。
ほぼ「原作どおり」だった第一作と違い、かなり「映画独自のストーリーのアレンジ」がされているようだ。


だが(ほぼ、浦沢直樹の原作を踏襲と思われる)、薄っぺらなキャラクターと、あきれてしまうチャチな設定の連続に、腹立たしくなる。
「子供のころの回想」中心だった第一作はまだマシだったのだが。2015年という近未来を舞台の本作となると、想像力の貧困さが気になりすぎる・・。


「ロシアで発明されたカード・ゲーム『ラビット・ナボコフ』」なるものの、つまんなさには、発狂しそうになった。主人公の女の子は超能力を持っているのだから、勝ってあたりまえ。なのに、そのゲームのシーンが延々と続くのは何故? 何が面白いの?


そもそも、「子供のころの不幸な体験からくる脅迫観念に囚われたキャラ」というだけ設定から、「ともだち」という謎の人物を強引に作り、その謎解きで無理やりストーリーを引っ張っていっているのだが。
その「ともだち」が組織する教団や社会や陰謀に、あまりにリアリティがなさすぎる。
この設定ですぎむらしんいちが漫画を描いたら、まだしも、面白かったろうねえ。