2009-09-14 都甲幸治「偽アメリカ文学の誕生」(水声社 ) 図書館本、読了。 村上春樹のよい読者ではない私だが。村上春樹の海外での評価や、海外インタビューをまとめた、この本の春樹論は面白かった。 村上の、アメリカ文化/日本文化に対する独特の距離感が、明快にあかされている。 「地下鉄サリン事件の被害者のサラリーマンたちは、もし戦争で中国に行けば中国人をたくさん殺すでしょう」なんて発言を、村上は海外ではしているんだ。