吉田和明氏による「伝書鳩シリーズ」?

以下の本が刊行されたのだが。

ノアの箱船と伝書鳩―紀元前2348‐47

ノアの箱船と伝書鳩―紀元前2348‐47

内容はこんな感じ。

紀元前2348年の大洪水。
アララト山に漂着したノアの箱船に、鳩はどこからオリーブの葉をくわえてきたのか。
伝書鳩伝説の謎を解く。


第1章 すべては聖書「創世記」から始まった(なぜ鳩が「平和のシンボル」とされたのか;鳩がオリーブの若葉をくわえてきたのは… ほか)
第2章 大洪水の起きた年は紀元前二三四八年だ(聖書に出てくる鳩;「天地創造」は紀元前四〇〇四年十二月のことである ほか)
第3章 鳩はどこからオリーブの葉をくわえてきたのか(鳩は洋上を飛ぶことを嫌う;大洪水以前にノアたちの住んでいた場所 ほか)
第4章 ノアの箱船はなぜ人々の心をとらえるのか(鳩の帰巣を可能とするメカニズム;大洪水はなぜ起きたのか ほか)


この著者の人は、3年前にもこんな「伝書鳩本」を出しているのだが。とりあげる対象は、かなり異なっている。

三億円事件と伝書鳩 1968~69

三億円事件と伝書鳩 1968~69

1968‐69という不思議な時代、若者たちにとって伝書鳩は、漫画、車・オートバイ、そして学生運動と並ぶ重要なアイテムだった。
伝書鳩による錬金術
三越でも鳩が売られていた。
東京・府中の三億円事件の犯人と名のり出た男が起した一大詐欺鳩レース。
そのトリックの真相に迫る。


第1章 三億円事件学生運動(名乗り出た三億円事件真犯人;「3億円事件『白バイの男』衝撃告白!」連載の衝撃 ほか)
第2章 伝書鳩による錬金術(「レースで優勝した鳩は、高い値段で売れますからね」;年率百パーセント以上の利回り ほか)
第3章 一大詐欺レースのトリック(一八〇〇粁翔破鳩「鹿児島号」購入者の煩悶;はずされていた日鳩の脚環 ほか)
第4章 1968‐69という不思議な時代(「アメリカへ行って日本との貿易でもやろう」;捜査圏内から逃れるために ほか)


伝書鳩マニアの人で、今後もこのような題名でシリーズを出していくつもりなのか。
「漫画、車・オートバイ、そして学生運動と並ぶ重要なアイテムだった」という大仰な表現にも、伝書鳩愛が感じられる。