『色川武大・阿佐田哲也の特集 99人の友人たちによる別れのメッセージ』(別冊・話の特集)

図書館本、読了。超豪華メンバーだが、山田風太郎のが一番面白かったなあ。若い頃、編集者として山田宅に出入りしていた色川は「丸いもの恐怖症」だった。だが、数十年たって、再会した色川は、自身がその怖がった「丸い物」に変貌していたというもの。色川武大の「妖怪」的なことをきちんとかけたのは、さすが風太郎。


あと、デビュー時に世話になった夏堀正元が、善意で色川を「新日本文学会」にも入会させたのだが。後年、夏堀が他の作家に「この人も『新日本文学』の会員ですよ」と紹介すると、「いや、違う」と色川は強く否定したという。らしい話だねえ。