図書館本、読了。超豪華メンバーだが、山田風太郎のが一番面白かったなあ。若い頃、編集者として山田宅に出入りしていた色川は「丸いもの恐怖症」だった。だが、数十年たって、再会した色川は、自身がその怖がった「丸い物」に変貌していたというもの。色川武大の「妖怪」的なことをきちんとかけたのは、さすが風太郎。
あと、デビュー時に世話になった夏堀正元が、善意で色川を「新日本文学会」にも入会させたのだが。後年、夏堀が他の作家に「この人も『新日本文学』の会員ですよ」と紹介すると、「いや、違う」と色川は強く否定したという。らしい話だねえ。
- 表紙:和田誠
- 写真:篠山紀信
- 追悼エッセイ
- 対談 阿佐田哲也・嵐山光三郎
- 追悼エッセイ
- 野坂昭如、吉行和子、高橋治、山際素男、滝大作、ばばこういち、小川俊彦(ジャズ・ピアニスト)、木の実ナナ、笈田敏夫(ジャズ・ボーカリスト)、福地泡介、畑正憲、清水一行、渡辺美佐子、中村誠一、安岡章太郎、高井有一、灘本唯人、矢吹申彦、水森亜土、尾辻克彦、中野英治(戦前からの俳優)、三遊亭夢楽、原田イサム(ジャズ・ドラマー)、篠原勝之、大沢アン(元秘書)、嵐山光三郎、村松友視、田中小実昌、阿刀田高、山口はるみ(イラストレーター、『怪しい来客簿』のイラスト担当)、大西信行、岸田今日子、立松和平、川村二郎、宮崎三枝子(名物バー「ホワイト」のママ)、高平哲郎、高橋伸寿(ジャズ・シンガー)、立川談志、山藤章二、マルセ太郎
- 対談 色川武大・吉行淳之介`
- 追悼エッセイ
- 編集後談