1-01-01から1ヶ月間の記事一覧
飯田規和(いいだ・きわ) 昭和三年山梨県に生まれる。 昭和三十年東京外語大学ロシア語科卒。 ソヴィエト文学研究家。 主訳書 スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』(早川書房刊) R・E・コブリンスキ『電子頭脳の時代』(理論社刊) ユリアン・セ…
深夜、テレピ局のビルの屋上にかかった月を見た。胸をつかれて、思わず立ち止った。それは、アポロ宇宙船が月に到達し宇宙飛行士たちがはしめて月面の塵の中に足跡をしるした日、特別報道番組のためにテレビ局からテレビ局へとたらいまわしされていたときの…
「日本SF・幼年期の終り」に収録。
銀河航路のはずれに『緑の峠』という名で知られる小さい惑星がある。暗黒太陽系の『黒チタン』という惑星で傷ついた二人の宇宙飛行士がこの『緑の峠』に途中下車する。人工空気、人工庭園−−宇宙の休息所である。いくら小さい惑星でも、観測所長ひとりだけで…
加島祥造(かしま・しょうぞう) 大正十二年東京に生まれる。 昭和ニ十ニ年早稲田大学英文科卒。 英米文学研究家。 主訳害 コナン・ドイル『ロスト・ワールド』(早川書房刊) デイヴィッド・イーリイ『観光旅行』(早川書房刊) 深町真理子(ふかまり・まり…
私にとって、SFとは何か。といっても別に大上段に振りかぷるつもりは、毛頭ない。元来が非論理的なザハリヒな人間だから、どうもそういうことは苦手である。ただ、私はいまSFの編集業にたずさわっている。SFのおかげで私の一家は路頭に迷わずにすんで…
流石に近頃はSFといっても新製品普及協会と間違える奴はいなくなったが、若い年代は一応別として、あまりSFを読んでますという人達は多くないようだ。NASAの努力の結果として、SFなることばが多くの人々に理解された割には、パッとしないといわれ…
創刊当時の「SFマガジン」に二年ほど、SF映画に関する連載記事を書いたことがある。あとで単行本にまとめる約束で書いていたのだが、その時点になって読みかえしてみると、どうにも不満だらけで、全面的に手をいれなければ恰好がつかないものであった。…
林克己(はやし・かつみ) 大正ニ年東京に生まれる。・ 東北大学医学部卒。 医学博士・英米文学翻訳家。 主訳書 ジョン・ウインダム「呪われた村」(早川書房刊) レスター・デル・リイ「神経繊維」(早川書房刊) エドマンド・クーパー「太陽自殺」(早川書…
現実とSFとのさかいが次第にせまく薄くなっていく事実こそ、SFの未来に対する最大の挑戦なのだ。SFが、かたっぱしから現実になると同時に、現実そのものの様相が、悪意のSFにかさなっていく。 18世紀の初頭に生きていた人にいまの社会を見せたら、こ…
「日本SF・幼年期の終り」に収録。
サイエンス・フィクションは空想科学小説といわれるように、小説の一分野である。その内容と形式がきわめて自由であるのがサイエンス・フィクションの特徴といっていいが、それでも小説であることに変りはあるまい。もっとも最近ではその自由を最大限に行使…
峯岸久(みねぎし・ひさし) 大疋十三年函館に生まれる。 昭和ニ七年東京大学仏文科卒。 英米文学研究家。 主訳書 ジョン・ウインダム『トリフィドの日』(早川書房刊) ジョルジュ・シムノン『ベルの死』(早川書房刊) W・P・マッギヴァーン『明日に賭け…
「日本SF・幼年期の終り」に収録。
「日本SF・幼年期の終り」に収録。
「日本SF・幼年期の終り」に収録。
中田耕治(なかだ・こうじ) 昭和三年東京に生まれる。 昭和二八年明治大学文学部卒。 英米文学研究家。 主訳書 ミッキー・スピレイン『裁くのは俺だ』(早川書房刊) アイラ・レヴィン『死の接吻』(早川書房刊) A・E・ホッチナー『パパ・ヘミングウェイ…